Essential Professor 本コースの全ての回に登壇
西條 剛央（EMS代表）
プロフィール
博士（人間科学）。Essential Management Schoolの代表、本質行動学アカデメイア（代表取締役）を務める。若手研究者の登竜門といわれる日本学術振興会特別研究員DCおよびPDを経て、最年少で早稲田大学大学院（MBA）専任講師、客員准教授を歴任。
2011年の東日本大震災に際して、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を立ち上げ、独自に体系化した構造構成主義（本質行動学）をもとに3000箇所以上の避難所、仮設住宅群を支援した「物資支援プロジェクト」、15000世帯以上に家電を贈る「家電プロジェクト」、1000名以上の被災者の重機免許取得をサポートする「重機免許プロジェクト」など50のプロジェクトからなる日本最大級の総合支援ボランティア組織に育てあげる。2014年、哲学に基づいて未曾有の災害に対応した功績が認められ、Prix Ars Electronicaのコミュニティ部門において、ウィキペディア等が受賞した最優秀賞（ゴールデン・ニカ）を日本人として初受賞。「ベストチームオブザイヤー2014」「最優秀グッド減災賞」「NPOの社会課題解決を支えるICTサービス大賞」受賞。著書に
『構造構成主義とは何か』（北大路書房）、『質的研究とは何か』（新曜社）、『人を助けるすんごい仕組み』（ダイヤモンド社）、『チームの力』（筑摩書房）、『クライシスマネジメントの本質: 本質行動学による3.11 大川小学校事故の研究』（山川出版社 ）など多数。
青野 慶久
サイボウズ株式会社
代表取締役社長
佐藤 等
ドラッカー学会共同代表理事/佐藤等公認会計士事務所所長
西條美波
ワークグラム共同開発者/Self-Esteem Japan代表
花咲ともみ
メンタルトレーナー/Office Bloom代表
鬼丸昌也
認定NPO法人テラ・ルネッサンス創設者・理事
新井 和宏
非営利型株式会社 eumo
代表取締役
田中邦裕
さくらインターネット代表取締役社長/EMS理事
澤登 拓
株式会社フレアス 創業者
倉貫義人
株式会社ソニックガーデン創業者
岡本佳美
株式会社アム代表取締役／認定NPOフローレンス理事
熊平美香
昭和女子大学ダイバーシティ推進機構キャリアカレッジ学院長
田原真人
株式会社デジタルファシリテーション研究所代表取締役／非暴力アナキスト
MC 中井信之
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科（修了）。俳優、MCとしてＴＶや映画、舞台、ＣＭで活躍。国際イメージコンサルタントの資格をフロリダで取得後、独立。モデル·タレント候補者、エグゼクティブビジネスマン、企業研修など7000人以上の指導を経て、雰囲気の作り方として考案したＨＫＫ（ヒネル·カサネル·カタムケル）メソッドを書籍化。主著に『美人な「しぐさ」』。
修了要件
多忙を極めるソーシャルセクターの方もモチベーションさえあれば修了できる最小限の修了要件に設定されています
授業及び対話会のどちらかの出席と、リフレクション（300字以上、スクールタクト使用）の提出を以て、その回の出席とします。
・授業への出席（８割以上）
※チーム対話会への参加は修了要件ではありませんが、欠席された授業の補講としても活用できます。
・リフレクションの提出（８割以上）
同じチームのメンバーのリフレクションは読み合うことで学びを深めていきます
・修了レポート（発表資料）の提出 2025年3月14日締切（3500文字以上）
・奨学金対象者は修了要件を満たさなかった場合には、やむを得ない事情を除き実費(全額)を請求させて頂きます。
１期ソーシャルビジネス実践コースが寄附講座になった経緯
青野慶久氏（サイボウズ株式会社 代表取締役社長/EMS理事）
EMSのコースをこれまで合計４期（コース）を修了されている青野慶久（サイボウズ株式会社代表取締役）は、参加し続けている理由を、次のようにおっしゃっています。
「自分が感覚としてやってきたことを本質行動学は言語化してくれているので、組織経営にとても役立つんです。例えば、サイボウズでも、僕のほかにも自分でEMSに入る人たちがいて、本質行動学で学んだ「関心」のマネジメントが共通言語になってきています。
原理はそこから外れたら失敗する基礎中の基礎になるため、どんなアスリートも基礎トレを止めることはないように、経営者は普遍的な原理を学び続ける必要があるので、繰り返し参加しているのです」
日々現場で悩み社会課題の解決に取り組んでいるソーシャルセクターの方々に、ぜひ本質行動学を学んでもらいたいという青野さんの想いから、ソーシャルビジネス１stシーズンが寄附講座として実現しました。
EMS代表西條剛央２ndシーズン開講への想い
MBAで教壇に立つようになり１年経たずに、東日本大震災が起きました。その際に構造構成主義に基づき日本最大級となる総合ボランティア組織を運営した経験をもとに、早稲田MBAで初めて「ソーシャルビジネス特論」を開講しました。当時はまだMBAでのソーシャルセクターへの貢献意識は希薄でそうした授業は他に存在してませんでしたが、MBAでもトップクラスの参加人数となるなど大きなニーズを感じました。
その授業をもとに、学生たちと共に、後に「最優秀グッド減災賞」「NPOの社会課題解決を支えるICTサービス大賞」を受賞することになる「スマートサバイバープロジェクト」を立ち上げるなど、大きな社会的成果をあげることができましたが、MBAは300万円以上と学費が高く、半分以上が学費を会社に出してもらえる企業派遣であり、資金が潤沢ではないNPOをはじめとするソーシャルセクターの方々には学ぶ機会がありません。
日々、社会課題の解決に取り組まれており、望ましい状態をマネジメントしようと悪戦苦闘している方々に本質行動学（エッセンシャル・マネジメント・サイエンス）という世界でも例を見ない最深の本質的なマネジメントを学んでいただくことで、日本の社会課題の解決力を応援させていただきたいという想いで開講させていただきました。
また以前、『ハーバード・ビジネス・レビュー』の編集長の方が「アメリカではマッキンゼーなどで営利経営を極めた人が最後にチャレンジするのがお金で人を動かせないがゆえに最も難しいNPOなど社会課題を解決する非営利企業の経営だ」と仰っていた通り、非営利のソーシャルセクターでも機能する組織経営の原理は、離職率が高い昨今の営利企業の課題を解決する鍵にもなります。ぜひ営利セクターの方にもご参加いただき、成果を上げていただければと思っております。
事前課題図書
本質行動学で扱う「人間の原理」「価値の原理」「方法の原理」の３つの原理が実践例とともにわかりやすく解説されています。このコースの予習としてもご一読をお勧めします。
一人の人間にできることは限られている。でも、チームを作れば“巨人”にもなれる。チーム作りとは希望を作ることでもあるのだ。「日本最大級の支援プロジェクト」を運営した著者が、独自のメタ理論をベースに説く、チームのための新しい組織論。チーム作り、リーダーシップ論、戦略の立て方、モチベーションを引き出す極意、トラブル解消法など、チームの力を最大限に伸ばす原理と方法を明らかにする。
本質行動学会
学びの祭典〜EMS DAYS
今回初めてEMS DAYS 学びの祭典として、「本質行動学学会」を開催することになりました。EMS代表西條剛央や、青野慶久さんなどEMS寄附講座 ソーシャルビジネス実践コース ２ndシーズン開講を記念した基調講演やシンポジウム、対談も多数開催。ライブで視聴したい方、リアルで講師と交流したい方はぜひご参加ください。第一期ソーシャルコース修了生の成果発表の場としてもご活用ください。
公式テキスト
『本質行動学ーEssential Management School公式テキスト 西條剛央 論文集 第１版』
この冊子は、Essential Management School 本質行動学特論基礎原理コースの課題論文を論文の発表順に時系列で並べ直したものです。毎回、一部の課題論文は更新されることがありますが、今回は、2021年12月～2022年3月に開講された6期における最新の論文群を採用しています。
本質行動学のあらゆるコースに通底する原理やメタ理論に関する論文群からなる基本テキストになりますので、お持ちでない方はご購入ください。
【EMS公式テキスト内容】A4、406ページ、２０２２年５月１日刊行（定価税込3,850円）
Essential Management School公式テキスト
「本質行動学×質的研究法SCQRM 〜西條剛央論文集〜」こちらのテキストは、西條のSCQRM（構造構成的質的研究法）に関連したものを中心に、二〇〇一年から二十年以上に渡り学会誌に掲載されてきた西條の理論と方法論、研究モデル群からなる二十一本の論文が四部構成として整理されています。
後半は、「いい会社」にだけ投資をして日本一の運用実績を出した鎌倉投信の新井和宏氏を対象とした研究や、「いい会社」の代名詞になった伊那食品工業の研究、青野慶久氏のサイボウズ式理念経営を本質行動学とドラッカーにより原理的に基礎づける研究を含め、ソーシャル実践コースにも直結するコンシャス・マネジメントの全体像が掌握できる内容となっています。
【EMS公式テキスト内容】A4、339ページ、２０２4年１２月１日刊行（定価税込3,850円）
